運指オルタとブロック認識 ①単色2連打・3連打

 ギターフリークスに関する記事を書くのも4ヶ月ぶりです。まりおです。

 今日は僕が運指オルタに取り組む中で、長い間意識してきた「ブロック認識」に関して、意識していることや、楽曲攻略に活かせるポイントをお話できたらなと思います。 

 

 

1.はじめに 

 GFは落ちてくるノーツと同じ色のボタンを左手で抑えて、右手で弾くゲームです。

 運指が降ってくる、または下から上がってくる場合、動作は

 

①ノーツを見る(認識)

②(ボタンの位置に指が無かったら)動かす

③ボタンを抑える

④弾く

 

 という流れに(大体)なります。GFが難しいのは、「弾く動作が上下である」「左右がズレるとmissが確定する」ため、繊細であることが原因だと思います。

 特に最後の"弾く"ところでボタンが正しく抑えられていないとmissに直結するゲームのため、そこまでの流れのスムーズさ・正しく弾き続けられる正確性が重要です。

 

 そこで、最初の認識の部分がポイントになってきます。人それぞれの見方がありますが、本記事は「ブロック認識」という認識の手法で、短い運指の取り方を考えていきたいと思います。

 

2.ブロック認識

 他音ゲー出身者は言葉自体は聞いたことがある方もいると思いますし、そもそも短い運指オルタは最初からこのような認識になる人は多いと思います。

 

 さて、ブロック認識をする場合、まず文字通りノーツをブロック(ひとかたまり)で認識し、取り方をイメージしてボタン移動・ピックを行います。

 例えば、下の図のような譜面が来るとします。

 (↑向きに上ってきています)

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8後半あたりにありそうな2連と運指の組み合わせ

 

 前後の配置や速さにもよりますが、ブロック認識をしているときはこんな認識になります。

 

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4ノーツごとに切り分けブロック化

 4ノーツずつブロックで分けて、これが見えたからこう動かす、次はこう来るのでこう動かす……という流れで処理しています。

 ブロック認識の利点は、ある程度の長さまでパターン化することで、認識に必要な脳のリソースを削減出来ることです。それにより他の動作により集中できます。

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短い運指オルタの上達にオススメ

 運指オルタにおいては「速くて短い運指の上達」に直結しやすいです。上図の②の方向に伸ばしていきたい方には向いています。

 逆に③のように、まずは遅くても長い運指から上手くなりたい場合はあまり向かないかもしれません。

 

 今回は16分2連打と3連打という、非常に小さなブロックに絞って考えていきます。

 ギターフリークスは2連、3連というと大体ずっと2個単位・3個単位で弾き続ける技術や譜面のことを指すため、今回は2連打・3連打と呼ぶことにします。

 

3.最小ブロックの単色2連打 

 2連打は固定か移動しかやることはありません。単色なら指を一ヵ所に置いたまま、ダウンとアップ交互に弾くか、ダウン(アップ)で弾いて、指を動かしてアップ(ダウン)を弾くかという2択です。

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移動部分に意識を集中

 ↑の譜面は最後の16分に移動が混じっています。赤枠で囲った部分のの移動を先にイメージし、あとは指の移動と右手のダウン→ピックの動作の噛み合わせを意識します。

 

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おおはずれ

 しかし、ほとんどが16分2連打で構成されるS乱譜面の中でも、このような外れパターンはよく出てきます。正直僕もブチブチ切ってしまいそうな配置ですが、以下の2つのことを意識して乗り切るようにしています。

 

①2個の塊を縦方向に認識し、指側に集中

 認識ブロックの範囲を広げることで、少し認識に余裕を持たせる方法です。

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広めに認識し早めに動作をイメージして、指の動きに集中

 少し上下の情報量を広く取れるように意識して、後は指の動きに集中します。

 特に左手は力まないように(指が固まらないように)、右手はリズムが走らないようにするのがコツだと思います。 

 

②難しい箇所だけダウンピックで押し切る

 運指"オルタ"じゃないじゃん

 追い付かない速さだとグレの危険性もありますが、皆さんもこのゲームで初めて指を動かす2連打配置が来たときは、ダウンピック2回でどうにかしようとしたのではないでしょうか。

 左手側だけ厳しい動きをしている、体力切れになっているときは、右手側を単純化してしまうのもコンボを繋ぐための選択の1つです。まずは左手を合わせることが一番大事

 

4.応用範囲が広い3連打 

 どんな取り方であれ、単発の16分3連運指が弾けることは高難易度譜面の攻略には必要になってきます。

 しかし、16分3連打も実は3個直線、2-1、1-2、1-1-1しかパターンはありません。

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上から3、2-1、1-2、1-1-1

 上から固定、1回移動、1回移動、2回移動になっています。2連打と大きく変わるのは最後の1-1-1のパターンです。

 ただし、1-1-1のパターンは上図のようなトリルとは限らず、3色に跨る階段として出現する可能性があります。

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バラけた階段や折り返しのパターンが難しい

 

 3色階段が弾きこなせるようになってくると、3連打の攻略はスムーズに出来るでしょう。ここまでの技術が一定の速さで万全であれば、Strike party!!!(EXT-B)も接続可能です。

 また、これ以上の長さのブロック認識は、3連打+αとみなす形で対応出来ることも多いので、運指オルタを始める時はまず3連打をしっかりマスターするところから始めると、楽しく遊べるようになると思います。 

4.1 3色階段の意識

 横に広がって取りにくい3色の階段。僕もその日の調子が如実に表れる部分で、不安定な時も多いのですが、このような意識を持ってやると少し安定させやすくなると思います。

 

①次の配置を見る

 2連打の時と一緒です。次のブロックはこう来る、というのを把握して指を動かします。特に、その配置をスライドするか、しないかの判断は指の動作側の余裕を生むことにも繋がります。

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スライドを減らして余裕を作りたい


 黄色を薬指に置いている人は、緑→赤で人差し指スライドをすると思いますが、直後の赤枠の赤緑青の階段を弾く時、その先の青緑赤まで見えていると、黄色・紫が降ってこないので戻りのスライドは不要であることがわかります。すると、赤緑青は人中薬で、次の階段青緑赤は薬中人で弾く……といったことが少し意識できてきます。

 

②3連打のパターン化

 階段が発生するので、2連打よりもパターンは増えましたが、特にS乱においては譜面の配置にはルール(制約)があるので、3個飛びの配置など発生しない配置もあります。

 よって3連打の配置のパターンは多くないので、十分動きもパターン化できます。上手く出来ないまま動きが固まってしまうと癖の原因にもなりますが、取り方のイメージをある程度持っておくことで脳のリソース・体力を温存できます。

 

4.2 末端複色の3連打

 高難易度の3連打運指は末端が複色になるものも増えてきます。末端の複色が有らぬ方向へ飛んでいく配置や、単色→複色で単色の指を離すのが難しい配置などが厄介です。

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いやらしい配置の例2つ

 末端複色で、単色→複色の動きが難しく、紫が絡んでくる配置(1つ目)やスライドを要する配置(2つ目)の場合は、複色を弾くときのダウンピックのタイミングも少し遅らせるくらいの気持ちで弾くと、安定感が上がると思います。

 「意図的に遅らせるのは難しい……」という方はピック側を強く(しっかりと)弾くのがオススメです(惰性で弾くとピック側のリズムが走ってmissが出やすい)。

 

5.S乱練習譜面例  

 2連打、3連打の練習、実践、レベルアップに使えそうな譜面をまとめてみました。一応、銅~銀ぐらいの人が目安です。

 

Say(EXT-B)

 ド定番の練習譜面。3連打が多めです。少し長い部分もありますが、ブロック単位で認識し、正しく動かす感覚を掴むのにはもってこいです。

 

SUPER SUMMER SALE(EXT-B)

 今回のテーマにピッタリの、BPM155の3連打と2連打が練習できます。

 3連打パートも2連打パートもところどころ8分を挟んでくれるので立て直しが効くのも練習向きなポイントです。

 

Vampire Killer(EXT-B)

 序盤は偶数連打が難しいですが、全体的には遅い3連打が多めです。

 

UNLIMITED FIRE(EXT-B)

 BPM160の2連打×2をしっかりブロックで見れると稼ぎにもなります。

 

【チャレンジ・実践譜面】 銀~金?

memento mori -intro- (EXT-G)

Strike party!!! (EXT-B)

8 -eight- (EXT-B)

 

【むずかしい譜面】 金~?

Evans -TLION69 Remix-(EXT-G)

Chinese Snowy Dance (MAS-B)

ROZA DE ANDALUCIA (EXT-G)

 

 単色3連打主体の譜面は紫を簡略化したタイプの赤譜面に多く、試しにやってみると選曲の幅も広がって面白いと思います。

 

 

6.おわりに

 今回は

 

・ブロック認識とは何か

・最小単位である2連打

・応用範囲の広い3連打

・練習、実践例 

 

 に関して、書いてみました。文章書くの難しすぎる

 次回は4~7連打のコツ、以降はブロック認識の複合やブロック認識の限界・横認識への移行について書けたらいいなぁ……と思っています。

 

 4000字近く、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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