運指オルタとブロック認識 ②4連打・5連打・ブロックの区切り方
どうも、まりおです。①を作ると②は全然筆が進まないことがわかりました。
ということで前回に続き運指オルタのブロック認識を見ていきます。今回は4連打、5連打とその先の長い運指オルタに臨む上での考え方に関して、僕の考え方をまとめていこうかなと思います。①はこちらからどうぞ。
1.4連打
4連打ともなるとパターンも少し豊富になってきます。切替の回数ごとに分類します。
0回:単色4連
1回:3-1,2-2,1-3
2回:2-1-1,1-2-1,1-1-2
3回:1-1-1-1
出現する4連打で難しいものは太字の2つであると考えています。この二つの共通点は、アップ切替が2回出現することです。逆に言うとこれ以外はアップ切替が1回までなので、3連打までの応用で弾くことができます。
1.1 1-2-1
1-2-1は特に3色に跨る下のようなパターンは難易度が高く感じると思います。4連打目のアップを強く(明確に)弾くこと、スライドが絡む指は特に脱力を意識する、左手に意識を集中するなどがコツかな、と考えています。
1.2 1-1-1-1
厄介な配置を中心に集めてみました。それぞれ意識したいポイントをまとめてみます。
トリル:脱力
基本的に2色の範囲で左手が動くので脱力が出来ていれば大丈夫なのですが……1度ミスを出すとそのままハマります。高BPM帯で右手の動き方が変わると、特にバランスを崩しやすい要素だと感じます(僕はギタドラシカのトリルなどで無限にハマっています)。脱力が出来ていないと切替に指のスピードが置いていかれたり、アップのタイミングが外れたりしやすいです。
螺旋:脱力と3ノーツ目への移動
上図のような3ノーツ目が離れる配置、また時によってスライドが必要な配置では特に難易度が高くなります(ランダムでこれを繰り返すような配置はやはり難しいです)。離れているノーツ・スライドで取るノーツに意識を向けるのがカギです。
階段:各ノーツへの意識配分・横移動の意識
階段は各ノーツで均等に意識を配分するのが大切だと思います。押しにくい為につい特定のノーツで力んでしまうことや、左手のスライドが絡んでいる時に左手の体勢が崩れて、それが原因でスライドした瞬間左右がズレてミスが出てしまうのが、僕の場合よくある失敗例です。
配置に応じてスライドをする箇所を予め決めておいて臨むことで、ズレないようにするのも一手です。
2.5連打
ギターの配置は5色までなので、ここまで全パターン出来れば、これ以上の長さで行うブロック認識はその応用で対処できると考えられます。
まずは4連打同様に切替の回数で分類しようと思います。
0回:単色5連
1回:4-1,3-2,2-3,1-4
2回:3-1-1,2-2-1,2-1-2,1-2-2,1-1-3
3回:2-1-1-1,1-2-1-1,1-1-2-1,1-1-1-2
4回:1-1-1-1-1
太字はアップ切替を2回含むものです。5連打はダウン終わりになるので、認識ができていて、アップが流れてしまって切ることは少ないという印象がありますが、やはりアップ切替を複数含むものは4連打同様に難しいです。
2-1 5色階段
5色階段は5連打の配置の中でも一番難しく感じる人が多いのではないでしょうか。スライドが必ず必要になる配置です。
R寄りのホームポジションか、P寄りのホームポジションか、また上り階段か下り階段かによってスライドのタイミングが何処になるかが変わってくると思います。僕の場合ですが、アップ切替のスライドよりダウンのタイミングのスライドが安定しやすいので出来る限りはそうなるようなスライドを心がけています。
3.オススメ練習譜面
5連打単体の練習より、5連打以外も色々同時に練習できる譜面でやる方が、総合的には様々なパターンが練習出来て良いかもしれません。
(僕の場合は、IMITATION TOUCH EXT-G、垓 EXT-Gなど)
ただ、ここでは出来るだけ4・5連打が中心的な譜面要素になっているものを紹介します。いずれもS乱を前提とします。
Fly with me EXT-B
5連打がひたすら続き、ほとんど単色です。BPMは低いので上級者から見ると少し物足りないかもしれませんが、正しい指の動かし方を練習するのには向いていると思います。
MODEL DD5 EXT-B,MAS-B
4連打の回数が多いという点でこの曲は魅力的です。キープ力も鍛えられるかと思います。S乱時は赤も紫も大差ありませんが、紫は少しOPENが絡みます。
東京ライドオンタイム EXT-B
EXCHAINの新曲です。全体的に5連打がちりばめられていて、BPM162とそこそこ速めです。5連打ラッシュの代表的な曲であるImmortal bind(ADV-G)やEXCELSIOR DIVE(MAS-B)をプレイする前段階としてオススメです。
4.ブロックを何処で区切るか
僕が行っているブロック認識に関して、前回の記事とあわせて5連打までをパターン化して説明してきました。
しかし、ここまでの説明はいずれも単発の短い運指オルタを前提としています。長いオルタの中での運指・または純粋に長い運指は高難易度になるほど頻繁に発生します。
ここで、前編で紹介した例をもう一度取り上げたいと思います。
2連×2と4連運指で交互になっている配置例です。このような例は比較的4個ずつでブロック認識しやすいと思います。そして、2連が挟まっていることでブロックの間でつまづくことも少ないでしょう。
しかし、配置によってはどうブロックに分けたらいいかイメージできない、または分けたはいいもののイメージした通りの動きができない、というケースもあると思います。
全てをパターン化して攻略することは難しいですが、ブロックで区切る範囲を変えて動作を安定させ、最終的に横認識へ移行することでステップを踏んで出来るようになると考えています。
僕が実際にそれを体験した例として、2-1-2-1-……という配置が連続で続く「嘘だらけの僕から出た言葉(MAS-G)」という譜面があります。
BPM140で降ってくるこのパターンが出来るかどうかが達成率の半分近くを握るため、比較的個人差が強い印象があります。当時、虹ネームになったばかりの僕はS判定はおろか、A判定すら安定しませんでした。当時は↓のような認識をしていました。
・不安定だった認識:2-1|2-1|2-1|2-1|1-1-1-1
↑のような3-3-3-3-4の形で見たときに、1つ目のR-R-Bを弾いた後、次の3個はアップから始まります。ブロックを跨ぐことで認識とアップから弾く動きと運指の切替が噛み合わなくなる、または認識が追い付かなくなったり崩れたりしてGreatやMissを連発していました。
しかし、認識範囲を少し変えたことで3回のプレイで15%達成率が伸び、SS判定まで達成したという経験があります。
・安定した認識:2|1-2-1-2|1-2-1|1-1-1-1
3-3-3-3-4だった認識を2-6-4-4という認識に変えました。これにより右手が崩れにくくなり、切替部分でも大きく崩れなくなりました。
ここで重要なことは、この区切り方が正しいかどうかではなく、ブロックを何処で区切るかによって実際の運指オルタの感覚も変わってくる、ということです。人の見方を参考にしてもこんな見方はできない……ということや、こんなに細かく区切らなくてもいい、ということもあると思います。今出来ない区切り方も、経験を積んで認識に余裕が出来たことで出来るようになることもあります。
自分なりに一番取りやすいブロックを見つけて、そこで区切ることで対象となる部分の成功率を上げていくのが良いと思います。
・横認識
最終的に、今はブロックに区切らなくても、ある程度安定して上のような配置を取ることが出来るようになってきました。(後半下手で繋がらないんですが)
今回、横認識に関する詳細な説明は割愛しますが、最終的に1ノーツ1ノーツを正しく見切り、両手が連動してタイミングよく動くようになれば完璧です。
ブロック認識が安定して、無意識でもあらゆるパターンが取れるようになってくることで、そのフェーズにも移行できると考えています。
5.おわりに
今回は
・4連打
・5連打
・ブロックの区切り方と長い運指オルタ
に関してまとめてみました。
自分なりに考え方の整理、 ステップアップしていくためのポイントをまとめられるいい機会になったかと思います。
感想、質問などお待ちしています。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。